ビタミンとミネラルの不足の症状とは?
ビタミン、ミネラルはわかりますよね。
ビタミンとミネラルの栄養素とは。
ビタミン不足
ミネラル不足
と耳にしますが、不足状態の症状はどんな感じなのでしょう。
ビタミン不足の症状
ミネラル不足の症状
そこで今回は『栄養素が不足するとおこる症状とは?』と題し詳しく調べてみました。
ビタミンとミネラルの不足している時の症状もお伝えしていきます。
ビタミンとミネラルの栄養素とは
毎日の健康を維持するのにビタミン・ミネラルは大切な栄養素です。
食生活の中でしっかり取り入れて健康を維持したいものですよね。
では、みなさんビタミンとミネラルにはどのような栄養素があるか知っていますか。
ビタミンについてですが、そもそもビタミンは人間の身体で作ることができないので食べ物かどから摂取しないといけないのです。
ビタミンには大きく分けて2種類の特性をもっています。
- 脂溶性ビタミン
- 水溶性ビタミン
【脂溶性ビタミン】
脂溶性ビタミンには次の4つがあります。
- ビタミンA
- ビタミンD
- ビタミンE
- ビタミンK
脂溶性ビタミンは体の中に蓄積されやすく、油といっしょにとると吸収がよくなります。
1つずつ詳しくみていきましょう。
☆ビタミンA
発育を促進し、肌の健康を維持します。暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能。のどや鼻などの粘膜に働いて細菌から身体を守る役割を持っています。
☆ビタミンD
小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きを持ち、血液中のカルシウム濃度を保って丈夫な骨をつくる働きをします。
☆ビタミンE
抗酸化作用によって、体内の脂質の酸化を防いで身体を守る働きがあります。
体内の細胞膜の酸化による老化・血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化などの生活習慣病や老化と関連する疾患を予防することを期待されます。
☆ビタミンK
出血した時に血液を固めて止血する働きがあります。
骨の健康維持にも不可欠で、骨にあるたんぱく質を活性化して骨の形成をうながします。骨粗しょう症の治療薬として使用され、血管(動脈)の健康に役立っています。
【水溶性ビタミン】
水溶性ビタミンは次のようなものがあります。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン
- 葉酸
- パントテン酸
- ビタミンB6
- ビタミンB6
- ビオチン
- ビタミンC
水溶性ビタミンは尿などから体の外へ排泄されやすいので、少量を頻回とるとよいです。
1つずつ詳しくみていきましょう。
☆ビタミンB1
糖質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。
糖質を栄養源として脳神経系の正常な働きにも関係しています。
☆ビタミンB2
皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをするビタミンで、糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える重要な働きをしています。
☆ナイアシン
糖質・脂質・たんぱく質から細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する不可欠な働きをします。皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもすることになります。
☆葉酸
たんぱく質や細胞を作る時に必要なDNAなどの核酸を合成する重要な役割があります。赤血球の細胞の形成を助けてたり、細胞分裂が活発である胎児の正常な発育に役立ったりする大切な働きをします。
☆パントテン酸
糖質・脂質・たんぱく質の代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助する役割をします。コレステロール・ホルモン・免疫抗体などの合成に関係します。皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。
☆ビタミンB6
食品中のたんぱく質からエネルギー産生したり、筋肉や血液などが作られたりする時に働いています。たんぱく質を多くとる人ほどたくさん必要とします。粘膜の健康維持にも役立っています。
☆ビタミンB12
葉酸と協力して赤血球のヘモグロビン生成を助けます。脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割があります。
☆ビオチン
ブドウ糖のリサイクル、脂肪酸の合成、アミノ酸の代謝に関わるカルボキシラーゼと呼ばれる酵素の機能を補助する補酵素として働きます。
☆ビタミンC
身体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質を作るのに不可欠です。皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
病気など色々なストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収をよくしたりします。
抗酸化作用があり、有害な活性酸素から身体を守る働きをし、動脈硬化や心疾患を予防することを期待できます。
ここまで、ビタミンについて働きについてまとめました。
次にミネラルについてです。
ミネラルと体には深い関係があります。
たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミンと並び5大栄養素の一つであります。
ミネラルとは私たち身体の一部なのです。
ミネラルは体液量や酸・アルカリ度の調整・筋肉や神経の働きの調節にも欠かせません。
ビタミンと同様に炭水化物やたんぱく質・脂質などの代謝にも深くかかわっているのです。
【主な役割】
主な役割は次の3つです。
- 身体の構成材料として働く
- 生体機能の調節を行う
たんぱく質などと結合して働く
1つずつ詳しくみていきましょう。
☆身体の構成材料として働く(骨や歯など硬組織やその他の軟組織)
カルシウム・リン・鉄など
☆生体機能の調節を行う(体液中にイオンとして存在し、浸透圧の調節や酸アルカリ平衡、筋収縮や神経の情報伝達に働く)
カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・塩素・リン
☆たんぱく質などと結合して働く(酸素の補助因子、ビタミンやホルモンの構成成分となる)
酸素・・・マグネシウム・マンガン・銅・亜鉛・鉄・セレンなど
ビタミンB12・・・コバルト
甲状腺ホルモン・・・ヨウ素
ビタミンとミネラルの不足症状
さて、ビタミンとミネラルの働きを見てきましたが、不足したときにおきる症状とは。
ビタミンが不足すると、エネルギーが代謝できません。
口内炎、ニキビ、頭痛、皮膚・粘膜や肌に表れ、つわりがひどくなります。
『5大欠乏症』という病気として現れます。
- 脚気
- ペラグラ
- 壊血病
- くる病
- 悪性貧血
1つずつ詳しくみていきましょう。
・脚気(かっけ)
ビタミンB1の不足によって起こると言われています。
全身の倦怠感や食欲不振、足のむくみやしびれの症状。
・ペラグラ
ナイアシンの不足でおこります。
「荒れた皮膚」という意味です。
・壊血病
ビタミンC不足です。身体の中の様々な部分で出血性の障害が生じる疾患です。
歯茎や皮膚からの出血、体重がいきなり減る、免疫力が低下する。
・くる病
ビタミンDの不足から。
石灰化が起こり、骨にトゲができ、神経を直撃したりします。そうなると、腕のしびれやめまいが症状として起こります。
・悪性貧血
ビタミンB12の不足です。
血液中の赤血球が正常な成長をせずに、大きさだけが以上になってしまう病気です。舌の痛みや委縮性胃炎、知覚障害も出てきます。
ミネラルが不足すると起こる症状
症状として次のようなものが現れます。
- カルシウム不足
- リンの不足
- マグネシウム不足
- ナトリウム不足
- カリウム不足
- 塩素不足
- 硫黄不足
1つずつ詳しくみていきましょう。
・カルシウム不足
動悸・息切れ・アレルギー・高血圧・骨粗しょう症・けいれん・イライラ・うつ症状など
血液中のカルシウムが不足していくと、補おうとして骨からカルシウムが溶けだして、骨の中のカルシウム量がどんどん減っていき骨や歯がもろくなるのです。
血管を老化させて、動脈硬化や心臓病・脳卒中などの生活習慣病を招いてしまいます。
・リンの不足
歯茎から血が出たり、骨軟化症、関節炎、だるさ、食欲不振、体重減少、筋力低下、集中力の低下など
リンを摂り過ぎるとカルシウムから骨が溶けだして血液中に放出されてしまいます。
・マグネシウム不足
神経興奮、イライラ、胃弱、腎臓結石、手足のしびれ、震え、けいれん、不整脈、心臓発作、首や背中の筋肉通、歯の形成不全など
うまく摂取できないと途端に身体のバランスが崩れてしまいます。
ストレスがたまると、マグネシウムが尿の中に排出さえ、不足の原因となります。
・ナトリウム不足
意識がもうろうとなり、血圧低下、吐き気、頭痛、めまい、筋力低下、極度の疲労、日射病など
食欲減退と精神不安をもたらします。
・カリウム不足
めまい、倦怠感、疲労感、神経過敏、食欲不振、吐き気、便秘、筋力低下、しびれ、筋肉通、不整脈、関節炎、高血圧など
カリウムは熱に弱いので不足しがちです。
・塩素不足
毎日の塩の摂取量が通常であれば問題はありません。
下痢や大量に汗をかいた場合に、塩素が不足して低塩素血症になることがあります。
・硫黄不足
皮膚炎をおこし、シミができます。爪ももろくなったり、髪の毛がぬけることがあります。
まとめ
いかがでしたか?『ビタミンとミネラルの不足の症状とは?』
ビタミンもミネラルも様々な栄養素で働いています。
どれかを単体で摂ったとしてもなかなか働かないことがあります。
だからこそ、毎日の食事から整えるような食事を心がけないといけないですね。
健康な身体が基本です。
自分の大事な身体を壊さないように、食事内容をしっかり見つめ直されてみて下さい。
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記事公開日:2016年5月29日
最終更新日:2016年8月6日